動機が重要

動機が重要 | カレスティア

魂の浄化の観点からはもちろん、因果律も、人間関係も、そして他界後に行う人生の振り返りでも「動機」が大切だということをお伝えしたいと思います。

わかりやすくするために例をあげて説明しましょう。たとえばAさんとBさん、二人の人がいたとします。
Aさんも、Bさんも、どちらも同じくらい人に親切で、みんなから愛されています。

しかし動機は随分と異なります。

Aさんはみんなからチヤホヤされたくて、人に親切にしています。そのため、親切を他の人が見ているところでします。もちろん、動機は「私って、いい人」ということを印象づけるためです。

それに対して、Bさんは、人が困っている姿を見ると見過ごすことができません。気がつくと声をかけ、助けてしまいます。ですから親切にする対象は知り合いだけではなく、通りすがりのもう二度と会うことさえない人に対してでも行います。動機は「困っている人の気持ちがわかるから、自分でできることなら何とかしてあげたい」です。

AさんとBさんは
人を助ける(原因)→みんなから愛される(結果)

という図式が成り立ちそうですが、因果律はこんなお粗末なものではありません。
もう少し先までみてみましょう。

Aさんと知り合って、まもない人たちは「Aさんて、素敵な人だな」と思っていましたが、つきあいが長くなるにつれて、だんだんとAさんに違和感を感じるようになってきました。人に親切にしている時の雰囲気と普段の雰囲気、特に誰も見ていない素の時の雰囲気がなんだか違うのです。

その結果、少しずつAさんの元から人が離れていくようになりました。

Bさんは変わることなく、みんなから愛されています。

因果律はこのような図式になります。

Aさん
人によく思われたい(原因)→人を助ける→人気者になる→正体がばれる→人が離れる(結果)

Bさん
なんとかしてあげたい(原因)→人を助ける→人から愛される(結果)

因果律は何をしたかではなく、何のためにしたのか、つまり「動機」が「原因」になるのです。そのため、「人を助ける」というプロセスが同じでも、結果が変わってしまうのです。

そして、AさんもBさんも、他界した後、霊界で人生の振り返りを行います。

人に親切していたあの時のシーンも再現されます。
Aさんの場合、「よし、今ならみんな見ている。ちょっと優しくしてあげたら、私の評価があがるかも」と、声に出していなかった、心の声がありありと再生されるのです。恥ずかしくていたたまれませんね。

もちろん、指導霊も横にいて、一緒に見ています。
そして「あの時何が良くなかったのかわかりますか?」質問されます。
さらに「どうすればよかったと思いますか?」とさらに尋ねられ、それに気づくことができたら、再び、霊的真理を学びなおします。

つまり、何をしたかよりも何のためにそうしたのか、「動機」が大切なのです。
これでまた一つ、日々何に気をつけて生きたら良いのかがわかりましたね。

「もっとみんなから愛されたい」
そう思うのなら、ご自身の動機をチェックしてみてはいかがでしょうか。あまりにも習慣になっていて、自分で気づくことができないのなら、指導霊に客観的な意見を求めてるのもいいでしょう。

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