前回のブログで、世界の宗教には、神はただ一人としている一神教もあれば、たくさんの神々がいるとしている多神教もあるということをお伝えしました。
では本当のところ、神様は何人いて、神様は誰なのでしょうか。
いろいろな考え方や各宗教の教義もあると思いますが、スピリチュアリズムでは神は何人いて、神が誰なのかは「わからない」としています。
かつてイギリスを中心にして盛んに行われていた降霊会でも、スピリットに対して、神についての質問をしても「わからないとこたえた」と記録されています。
現代において、英国スピリチュアリズムを代表する二大組織であるSNUとSAGBもともに、神様ついては「わからない」という立場をとっています。
私自身の経験としても、自分の指導霊やお客様の指導霊、そして高級霊と接する機会があったときに「神は何人いて、誰なのか」という質問を何回もしてきましたが、「わからない」と言われてしまいました。しかし「明らかになんらかの意思があり、その意思にもとづいて天使たちは活動をしているようだ」という回答もえられました。
質問に答えてくれたスピリットの中には「神はイエスだ」とか「阿弥陀様だ」と明確に答える者もいましたが、そう答えたスピリットたちは一様にあまり霊格が高いとはいえませんでした。
しかし、スピリチュアリズムの書物には「神はイエス・キリストただおひとり」と記載されているものも存在しています。
実はスピリチュアリズムの本を読む前に必ずしていただきたいことがあります。それは、その本が書かれた年代を確かめることです。
スウェーデンボルグは霊界や天界の様子を克明に記載した本を何冊も書きましたが、彼が活躍した1700年代は、ヨーロッパにおいて、キリスト教会の権力は絶大でした。そしてその時代に「イエスまたはキリスト以外を神である」と発言をすると、死刑または投獄、よくて村八分になりました。
そのため、スウェーデンボルグは危害が及ぶことを恐れ、書物を匿名で自費出版しただけでなく、キリスト教会の検閲を逃れるため、全ての著作に何回も、そして前後の文章の流れからみても不自然なところに「神はイエス・キリストただおひとり」と記していたのです。
そういう暗黒の時代があったものの、1800年代後半以降になると、スピリチュアリズム関係の書物に「神=キリスト=イエス」という記載がなくなりました。そして「神が何人いるのか、そもそも神は誰なのかがわからない」ということさえ、大ぴらに書けるようになってきたのです。
ではなぜ、神の存在がわからないのでしょうか。
理由は「波長が違いすぎるから」です。
人はスピリットを見たり、対話をすることができません。それは、人とスピリットの波長が異なるからです。
スピリットは下層の天使の存在はギリギリ理解できますが、それよりも高い波長をもつ霊格の高い天使を認識することができません。ましてやスピリットよりも遥かに高い波長をもつ神については、認識はおろか、理解することさえまったくできません。
そのため良心のあるスピリットは神の存在について「わからない」という回答をせざるを得なくなるのです。
比較的低い層にいるスピリットは自分の思い込みよって「神は○○」であると言い、なおかつ本人もそう信じています。
神により近いはずの霊格の高いスピリットであればあるほど、神を遠く感じ、神の霊格からは程遠く、低い波長を持った人間の方がより神を近くに感じているというのは、何だかおもしろい話ですね。
「家族が信仰している宗教とどう向き合ったら良いのだろうか」という悩みをお持ちでしょうか?
スピリチュアルカウンセリングで、ご自身の指導霊に尋ねてみてはいかがでしょうか。
詳しくはホームページをご覧ください。
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