「今に意識を集中して、今を大切にしよう」ということをスピリチュアリズムの観点から書きたいと思います。ちなみに、ここで言う「今」というのは過去や未来に対しての「今」という意味です。
「今」が大切な理由を「因果律」と「魂の特性」の2点から説明したいと思います。
まずは「因果律」から
「因果律」を簡単に説明すると、起きている事がそれがうれしいことでも、嫌なことでも、全てに原点があるということです。
逆に考えると、今していることが、将来を招くのです。
「因果律」は、良い事をすれば将来に良い事が起こり、悪い事をすれば、将来に悪い事が起きるという、いたって単純な法則です。この「因果律」は、現世界でも霊界でも普遍に機能しています。
ちなみに、「良い」「悪い」とは何を基準にしているのかというと、「良い」は「愛にもとづく」ことであり、「悪い」とは「愛に反する」ことです。
つまり、将来を良いものにしたいのであれば、「今」、「愛にもとづく」ことをすることが大切です。
次に「魂の特性」で説明します。
魂の特性として知っておいてほしいことは、魂は肉体の中に入っているがゆえに、魂がもつ本来の能力が発揮できないということです。
もともと、魂は考えたり、記憶をしたり、感じる、ひらめくといった一連のことができます。しかし、魂が肉体の中に入ることによって、これらの能力を魂と肉体で役割分担をしています。
考える、記憶をするという役割は肉体である脳が担当し、感じる、ひらめくといった役割は魂が担当しています。
また、肉体と魂では特性が随分と異なります。
肉体である脳は考えることが大好きで、可能な限り考え続けようとします。そして、考えを止めることを極端に嫌います。みなさんの生活を思い出してほしいのですが、何も考えずにぼうっとしているということはほとんどないと思います。どんなときでも、何かをずっと考えているはずです。
さらに、脳には苦手とする内容がありません。どのような種類でも考え続けることができます。これが脳の特性です。
それに対して、魂は肉体の中に入ってしまうと、考えることがうまくできません。長く考え続けると疲れてしまいます。
さらに、魂には苦手な内容があります。それは、過去と未来に関することです。
たとえば、過去に体験したつらい出来事からなかなか抜け出せないという人がいますが、そういった人は、過去のつらい出来事を何度も思い出しています。脳は考えることが得意だし、苦手な種類もないので、脳にはなんの影響もありません。しかし、肉体に入った魂は違います。過去のことを考えることが不得意な上に、つらい出来事を思い出して、再体験することによって、魂は傷ついてしまいます。
では未来についてはどうでしょうか。脳は未来のことを考えることに何の抵抗もありません。
それに対して、肉体に入った魂は、明るく楽しい未来については過度の反応は示しませんが、未来に不安や恐怖といった要素が入り込むと途端に弱ってしまいます。たとえば、年をとって病気になったらどうしようとか、経済的に苦しくなったらどうしようといったことです。
脳は、病気になったときに困らないように生命保険に入っておこうとか、歳を取れば収入がなくなるだろうから今から貯金をしておこうとか、グルグルと思考をめぐらせます。脳は考えるのが大好きなので、考えを止めようとしません。しかし、魂はどんどんと弱っていってしまいます。
いかがだったでしょうか。
「今に意識を集中して、今を大切にすること」がいかに重要かを「因果律」と「魂の特性」からご理解いただけましたでしょうか。
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