たくさんのお店があるとか、交通の便が良いといった誰が見てもわかる利便性があるわけでもないのに、なぜか人がたくさん集まるところというのがあります。そういったところはどうして人がたくさん集まるのでしょうか。今日はこのことについて書きます。
結論を先に言いますと、人が集まるところには、そこに集まっている人たちの波動による親和性の法則が働いているから人が集まるのです。
例をあげて説明しましょう。ディズニーリゾートはたくさんの人が集まります。
ディズニーリゾートにはたくさんの仕掛けがあります。いったんリゾートに入るとパーク内のどこにいても近隣のビルや街並みが見えません。アトラクションに乗ればスリルを味わったり、童心に帰って、キャーキャーと歓声をあげることができます。そこかしこにいるスタッフのみなさんは笑顔で手を振ってくれます。
普通の生活をしていると、集合住宅や雑居ビル、会社や工場といったものが目に入ってきます。それらは自然と人に緊張感を与えます。普通の生活の中に安全が保障されたスリルも、素直に喜べることもめったにありません。ましてや、知らない誰かが自分に向かって笑顔で手を振ってくれることなんてありません。
そういったひとつひとつが積み重なっていき、ディズニーリゾートに滞在する人たちはだんだんと笑顔になっていきます。
子供が行きたいというから、仕方なく連れてきた仏頂面のお父さんでさえ、パーク内で遊んでいるうちにいつの間にか、子供のような無邪気な笑顔になってしまいます。
楽しくて、うれしい気持ちの人が集まるとそれは力になり、ハッピーな気持ちの人やハッピーになりたい人たちをたくさん集めます。
ほかにも例をあげましょう。
ハローワークの周辺もたくさんの人を集めます。
「仕事を紹介する場所なのだから、人が集まって当然じゃない?」と思ったかもしれません。まあ確かにそうなのですが、ハローワークの周辺のお店や施設を思い出してください。
人は結構いるのに決して明るいとか、にぎやかといった感じがしないはずです。街並みはくすんでいて、どんよりとした感じがします。
これは仕事を失ってしまった、早く仕事を探さなくてはというあせりをもった人たちの気持ちや物事がうまく進まない、希望が見いだせないといった人たちの感情が反映されるからであり、同じような気持ちの人たちが多く集まった結果、そうなってしまうのです。
ディズニーリゾートとハローワークを利便性の面から見てみましょう。
ディズニーリゾートは決して良い立地ではありません。もともとは埋立地ですので、昔から人が住んでいたところではありません。電車は京葉線しか通っていません。東京駅で京葉線に乗り換えるにはたくさん歩かねばなりません。そして時間もかかります。このように決して立地も利便性も良くありません。
ハローワークは街中にありますが、なぜか駅から結構離れたところにあります。また、商店街の中ではなく、雑居ビルが立ち並ぶようなところにあります。ハローワークも立地や利便性が良いとはいえません。
人を集める要素には立地や利便性といった面が確かにあります。
しかしそればかりではなく、集まっている人たちの持つエネルギーにかたよりがあると、同じような気持の人たちが集まってきます。これが親和性の法則であり、今日お伝えしたいテーマです。
人を集める要素にはこれ以外にも土地の持つ波動というのもあります。これについてはまた別の機会に書こうと思います。
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