今、起きている問題は人生の課題とリンクしていることが多い

人は生きていると数々の問題に直面します。そしてそのたびにやるせなさや生きづらさを感じることがあります。しかし、一見バラバラで別の問題にみえるようなことが、実は人生の課題とつながっているというのはよくあることです。

たとえばここにAさんという人がいたとします。

Aさんは職場の仲間に陰口を言われたり、嫌がらせをされて困っています。これが特定の誰かではなく、自分以外のほぼ全員がこのような状態です。なんとか同僚たちとの関係を回復しようと明るくあいさつをしたり、話かける努力をしているのですが改善するどころか、より孤立化を深める結果になってしまいました。

Aさんが辛いのは職場だけではありません。娘のことでも心を悩ませています。

小さい頃はあんなに素直で、無邪気だった娘が、近頃ではAさんを避けるようになってきました。他の家族と一緒の時はそうでもないのですが、Aさんと二人きりになると娘はそそくさと自分の部屋に行ってしまいます。

思春期なのかな、反抗期だから仕方がないのかなと頭ではわかっているのですが、Aさんは寂しくて仕方がありません。

このAさんの場合、職場の同僚に問題があったのではなく、実はAさん自身に問題があったのです。
家庭の問題も娘さんが反抗期だからではなく、やはりAさんの方に問題があったのです。

Aさんは職場で、問題点を見つけると、もっとこうした方がいいよと同僚たちにアドバイスをしていました。こういったアドバイスにより、仕事はより円滑に進み、同僚もミスを減らすことができると思って、親切心で話していたのです。そしてそういったアドバイスができることを少し誇りにさえ思っていました。

しかしAさんは大きな点を見落としています。相手の問題点を指摘するのを他の同僚たちの前で話していたのです。同僚は侮辱された、馬鹿にされたと思い、みるみる表情がかたくなっていくのですが、そういったサインをAさんは全く気がついていません。

娘さんには、部活にあまり夢中になっていないで、勉強をもっとがんばろうとアドバイスをしていました。今はまだ先ですが、受験はいずれやってきます。今から始めておいた方が良いに決まっています。人生の先輩として、親として当然のアドバイスでした。

しかし娘さんは、部活のことで悩んでいました。部活の定期発表会が1ヶ月後に控えているのに、みんなの気持ちがひとつになっていません。なんとか良い発表会になるように、自分を励ましながら、頑張っているのでした。この話は、食卓での話題でも出していました。

実はAさんの人生の課題は「相手の立場を理解するのが下手なので、それを改善する」というものでした。

Aさんは良かれと思って、数々の助言をするのですが、相手がどんな状況にあるのか、どうしてそうしているのかを考えることができません。

おまけに、話が始まると熱が入って、止まらなくなる癖があり、相手がどんな表情をしているのかを見落としてしまうのです。

こうやって、職場でも家庭でも少しずつ孤立化していくのでした。

このように、自分が抱えている問題は、一見バラバラのように見えますが、実は根っこの部分が同じ、というのはよくあることなのです。自分の人生の課題はなんなのかを考えるのが、物事を解決する1番の早道なのです。

人生の課題は自分には分かりにくいものです。ご自身の指導霊に人生の課題について尋ねてみてはいかがでしょうか。詳しくはホームページをご覧ください。

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