魂とは何か

魂とは何か | カレスティア

ゼラニウム

「肉体は方舟、主人公は魂である」
この言葉は、連載が始まってから何度も出てきていますが、スピリチュアリズムを理解する上で大切な考え方です。

肉体は目に見える身体のことですから、わかりやすいと思いますが、「魂」が何を指しているのか少し判然としないと思います。

私たちは常に何かを考えたり、思ったりしています。何も考えないで、ぼうっとしている時間は1日のうち、ほとんどありません。いつも目まぐるしく何かを考えています。
これはもちろん、脳を使って行なっていることです。では、「脳=魂」なのでしょうか?

残念ながら、違います。
脳はやはり肉体でしかありません。

魂は脳よりも、もっと精巧で別なものです。

脳は肉体であるがゆえに、そもそもの出来不出来があります。頭が良くてそれをビジネスにうまく生かし成功している人もいれば、考えが少し足りなくて、いつもうまくいかない人もいます。頭の良し悪しというのは努力でかなり変えることもできますが、どうしても超えられない壁があるのも事実です。

また生まれつき、脳の機能を原因として、肉体や知能に障がいのある人もいます。後天的に事故や病気によって、脳に問題が発生しても障がいは起こります。

脳とはしょせん肉体であり、魂に比べると精巧さに欠け、あやういものなのです。

では魂が脳でないとするならば、一体、魂とはなんなのでしょうか?

それは脳を動かしているもっと根本的なものと思っていただけるとわかりやすいと思います。

先ほどの頭が良くてビジネスで成功している人を例にあげて説明しましょう。

Aさんのビジネスは合法的で、誰からも非難されるものでなく、それどころか、たくさんの人に喜びや便利さを提供し、多くの利益を上げています。

Bさんは捕まりさえしなければいいという考え方で、多くの利益を上げています。しかし、多くの人をだまし、苦しめています。

AさんもBさんも頭が良くてビジネスで成功しているという点では同じですが、中身はだいぶ違いますよね。

AさんとBさんを表す言葉を並べてみましょう。
人道的、非倫理的、他益、自己中心、発展、奪う、笑い、嗤(わら)い。

そうつまり、脳をどのような目的で使っているかが「魂」なのです。

私たちが日頃行なっている行動や脳で考えている根本の部分、なぜそうしたのか、なぜそう考えるのかが「魂」なのです。これは脳の良し悪しではありません。「魂」はその人の「気性」という言葉に置き換えると少しわかりやすくなるかもしれません。

もし自分が不運だとか、物事がうまく進まないと思ってらっしゃるのなら、日頃、自分の心の中にどういった感情があるのかを見直してみてはいかがでしょうか?
スピリチュアルカウンセリングでご自身の指導霊と語り合うことによって、その原因を見つけてみませんか。

お読みの「スピリチュアリズム講座 入門編」は連載記事です。
次の記事は、「魂の状態は他人からわかる」
1つ前の記事は「健康に気を使うのはほとほどに」
連載最初の記事は「スピリチュアリズムとは何か」です。
ぜひ続けてお読みください。

コメントを残す