晩年、加齢とともに認知症になる方がいらっしゃいます。そういった方たちが他界後、霊界でどのような状態でいるのか、存命中に魂はどの程度まで理解しているのかを通して、家族は認知症の人とどう向き合ったら良いか提案を書きます。
「人は霊界にもどると、病から解放される」ということをどこかで聞いたり、本で読んだことがあるかと思います。でもこれって、本当なのでしょうか?
もちろん、本当です。
しかし、他界してすぐに病から解放されるというわけではありません。残念なことですが。
ミディアムシップで、晩年に認知症を患い、他界してまだ年月の浅いスピリットと対話をすることがあります。こういったスピリットの場合、私が質問や問いかけをしても、えてして反応は遅く、質問の答としてずれている内容を伝えてくることがあります。
ただし、ずれた回答をしてしまうのは、晩年に関する質問のときだけです。
壮年時や若い頃の話になると、明確にはっきりと答えてくれます。私たちが少しぼけぎみのお年寄りと話している時と本当にそっくりなのです。
脳は肉体です。肉体を脱ぎ捨てたのですから、認知症という脳を原因とする問題はすぐに解決するはずと思いたいところですが、そうではありません。
私たちはこちらの世界で何十年という月日を過ごしています。そのため、魂が肉体から受け取る影響は想像以上です。肉体を脱ぎ去って、魂だけの状態になったからといって、すぐに完全な状態にはなれないのです。
ミディアムシップから得た経験から言いますと、認知症を患ったスピリットが、応答の早い一般的な会話ができるようになるまで、数年かかるようです。
認知症があったスピリットとの対話で、もう1つわかることがあります。それは、認知症の状態のとき、スピリットはどこまで理解しているのかについてです。
ご家族の方から、「あの時はどう思っていたの?」とか、「辛い思いをしたでしょう?」と質問をしても、たとえ他界後、相当な年月が経ったスピリットでも、「わからない」とか、「そんなことあったの?」と逆に聞かれてしまいます。
つまり、認知症の時は、魂も理解していないのです。
私たちが生きているときは、あらゆる情報、たとえば音声や視覚は、全て脳で処理されてから認識します。しかしその脳に問題が発生すると、聞こえていても、見えていても、脳が処理できていないので、魂に届いていないのかもしれません。だから、認知症を患っていた時代の出来事を質問しても、スピリットは記憶にないのです。
ここまで読むとまるで救いのない話に聞こえるかもしれません。しかし私が伝えたかったことは、ここから先にあります。
愛する親が認知症を患ったときに、身を呈するような看護はできるだけ避けていただければ、と思うのです。
仕事を辞めてしまう、看病のために家族が崩壊してしまうなんていうのはもってのほかです。認知症の親の面倒をみるということは、あくまでのその人の「情」です。ひど言い方をすると、自己満足にすぎません。肝心な親は魂レベルでも理解できていません。まさに自己満足のために、大切な家族との関係を失ったり、将来を失ってはいけないと思うのです。
親が認知症になったら、どうやったら自分と自分の家族が笑顔で、親との関係を保てるかを考えていただきたいのです。特別養護老人施設やデイサービス、ヘルパーなど、他人の力を借りことに後ろめたさを感じないで欲しいのです。頑張るだけが介護ではないのです。
そしてもし、親との関係に問題があるのなら、親が認知症になる前に、和解をしてください。認知症になってからでは遅いのです。
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詳しくはミディアムシップをご覧ください。
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