「〜のに」

「〜のに」

「あれだけ愛したのに」
「あれだけしてあげたのに」
というように「〜のに」という言葉には、報われない思いとなげきが入っていますね。

でもよく考えてみると、「〜のに」は、見返りを期待していると言えるのではないでしょうか。

相手にプラスになるようなことをしていたとしても、それがすべて、自分に返ってくることを前提に行っているということです。
極端に言うと、相手のためにしているのではなくて、自分のために行っている、と言うことができると思うのです。

先ほどの言葉は
「自分が愛されたいから、相手を愛する」
「自分を喜ばせて欲しいから、相手にしている」
と言い換えることができます。

これは自己愛以外の何物でもありません。
自己愛は真実の「愛」とは異なるものです。

「〜のに」と言って、嘆く時があなたに来たとしたら、自己愛ではない、真実の愛に気づくチャンスなのかもしれません。

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