生きづらさの原因

野ばら

人は一人で生きているわけではありません。家庭ではパートナーや子供といった家族、仕事に出れば上司に同僚、取引先とたくさんの人たちに囲まれて生きています。こういった中で、センサーを働かせ、予測をするをすることが大切だということについて書きます。

渋谷には有名なスクランブル交差点というのがあります。歩行者の信号が青になると、全方位から一斉に人が歩き出し、向こう側へと渡るのですが、人の量が桁違いに多いのが特徴です。この交差点で人々がどのように渡っているのかを観察をすると、あることがわかります。

それは、外国の人は何回も人にぶつかりそうになって、ようやく向こう側に渡るということです。

日本人の多くはスマホを見ながら下を向いて歩いてるのですが、誰もぶつかりそうになりません。それに対して外国の人は前を見ながら歩いているのに、何回も人にぶつかりそうになります。

また渋谷の街を歩いていると外国の人がたくさんいらっしゃいます。彼らがグループの場合、たいていが横になって歩いています。後ろから誰かが足早に近づいてきても、とうせんぼをした状態のまま、おしゃべりに夢中になって歩いています。

日本人グループ場合、横になって歩いて、話に夢中になっていても、後から人がやってくると、スッと道をあけます。

いったいどういうことでしょうか。それは、日本人は「センサー」をいつも強く働かせていて、「予測をしている」ということです。

日本人は歩きながらスマホに没頭しているようで、実は周りの人と自分との距離感を気にしなが歩いています。これが「センサー」です。

後ろからやってくる人の気配を感じたら、邪魔になっているのではないかと「予測をして」道をあける、ということをしているのです。

この記事でいいたいのは「なんて日本人は素晴らしいのだ」ではなくて、日本人には「センサーを常に働かせ、予測をする」ことが暗黙のうちに強く求められているということです。

秩序があり、スマートな国民性ではありますが、見方を変えると、こういったことが苦手な人には「生きづらい国」なのです。
しかし、この国に生まれ、この国で生きているのですから、愚痴を言っていても始まりません。

自分は周りとうまく溶け込めていない、スムーズな人間関係を作れない、そう感じている方は「センサーを働かせる」「予測をする」ということが手薄になっていないかセルフチェックをしてください。

「センサー」は気をつけようと心がければ、少しずつ磨かれていきます。

「予測をする」はずばり、「考える」ということです。
自分のことだけに夢中になっていてはだめです。今の状態を続けているとどうなるだろうと「考える」ことが必要なのです。

生きづらさには必ず原因があります。その原因を探し出すことが大切です。でも、もし見つからない場合は、「センサーを働かせ、予測をする」ことで、ずいぶんと変わることができるはずです。

生きづらいと感じる本当の原因はなんでしょうか。その原因と対策を指導霊に尋ねることができます。

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