私たちは生きている限り、苦しいことが起こります。辛く悲しい時もあります。全ての望みが失われるような激しいむなしさに襲われる時もあります。そういった時、思わず「死んでしまえばどんなに楽か」という思いが脳裏によぎります。
今日は、絶望の真っ只中で、どうすれば自殺という最悪の選択をせずにすむのかについて書きます。
まず最初にお伝えしたいのは、どんな苦しい状況であったとしても、それは因果律によって起きているということ。自分がしてきたことの結果が、今の苦しい立場をまねいているのです。いいかえると、苦境は自分の間違いに気がつくチャンスでもあるのです。
しかし、本当に苦しい時は、そんなことを考える余裕ありません。因果律について考えるのは、ひと段落してからにしましょう。
では、苦しい時にどうしたら良いのでしょうか。
それは「考えることを一切やめてしまう」ことです。
みなさんも経験があると思いますが、絶望した時には、頭の中が真っ白になります。これはパニックにおちいっている証拠です。
そのパニックを過ぎると今度は、何をしてもダメだ、生きる気力が湧かないといった、むなしさに襲われます。実はこのむなしさに襲われている時がもっとも危険なのです。この時期にどう過ごすかが、自殺からのがれられるかが、かかっているのです。
むなしさや絶望を感じている時に最もしてはいけないことは、善後策を考えたり、融資先を探すなど、「思考と行動すること」です。
考えるな、とはいっても、そんな気持ちにはならないと思います。
たとえば、会社に損害を与えるようなことをしてしまったり、自分の会社が倒産しそうだったり、借金が返せなくなったり、大好きな人から別れたいと言われてしまったら、何かをしなくてはいけない、そして一刻の猶予もないと考えることでしょう。
しかし、実際は思っている以上に猶予はあるのです。
会社に損害を与えてしまった場合なら、上司に叱られ、職場の仲間に頭を下げ、賠償または懲罰の判断がくだるまで、かなり時間があります。どんなに早くても一週間はかかります。1ヶ月近くかかることも珍しくはありません。
会社が2回目の不渡りを出してしまった。倒産してしまう!という状況になったとしても、猶予はあるのです。
会社は2回目の不渡りを出しても倒産しません。銀行取引が停止するだけです。銀行取引が停止されると、取引業者が用心をして、かけで商品を仕入れることができなくなります。しかし、現金でなら仕入れられます。つまり、うまくやれば復興の可能性があるのです。もし、倒産するとしても、銀行取引停止から実際の倒産まで、どんなに早くても3ヶ月はかかるものです。
借金の返済も時間はあります。返済日に口座から引き落とせなくても、再引き落としは翌月です。事情をちゃんと説明すれば、3ヶ月くらいは信販会社も貸し付けた銀行も待ってくれます。
恋人から別れようと言われても、言われたその日からすぐに音信不通になることはまずありません。話をしたり、Lineをしたりといった猶予が数日、場合によっては1ヶ月くらいはあるものです。
では、考えることを一切やめて、どうしたら良いのでしょうか。
次にやるべきことは、妻や夫といったパートナー、子供がいる人でしたら子供たちといった大切な家族と実際に顔を合わせることです。そして、できれば抱きしめることです。
結婚していない人でしたら、両親のもとを訪ねてください。そして両親が心配そうに覗き込んでくる顔を目の当たりにしてください。
自分は一人ではないということがわかると思います。自分は家族に支えてもらっているという事実を改めて知ることができるでしょう。
家族との絆を体験できたら、次にやることは、今起きている問題と家族のどちらが重要かを考えるのです。
たとえどんなに深刻な失敗であっても、会社が倒産しそうでも、恋人と別れることになったとしても、パートナーや子供、親よりも大切ということはないはずです。
自分には本当に大切なものがあるということを改めて知ってほしいのです。
ここまでできたらもう、心に余裕が生まれてきます。
大切な人たちと共に生きることを第一として、今起きている問題をどうやって解決するか、立て直すのか、それとも手放すのか、冷静な判断ができるようになっているはずです。落ち着きをとりもしたら、いよいよ思考を巡らせ、知恵を絞ります。信頼のおける人や、税理士、弁護士といったプロに相談するのも良いでしょう。
むなしさというのは想像以上に強い負の力を持っています。
その負の力に飲み込まれないようにすることが、自殺をまぬがれる方法なのです。
抜け出すことができないような苦しみにある時は、指導霊に相談してみてはいかがでしょうか。
詳しくはホームページをご覧ください。
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