人生の課題候補とどう取り組むか

アロエの花

人はこの世に生まれる時に、生き方のクセの中から特に問題のあるものを1つか2つを選んで、人生をかけて正しい方向に修正したいと思って生まれてきます。これを「人生の課題」とよんでいます。

今日は今世における人生の課題ではないけれど、良くないクセをそのまま放置していると、いつの日か人生の課題として取り組む日が来てしまう。そうならないためにはどうしたらよいかについて書きます。

人にはそれぞれ得意なことと、苦手なことがあります。
得意なことはぜひとも、そのままさらなる高みへと目指していただきたいのですが、問題は苦手なことです。

苦手なことが原因で、問題がたびたび起きるのであれば、「これではいけない」と一念発起して克服に向けての努力ができる可能性もあります。

しかしたとえ苦手だという自覚があっても、それが原因で問題が起きないのであれば、人はそれに向き合うとはせず、放置してしまいがちです。

わかりやすいように例をあげて説明しましょう。
人づきあいがあまり得意ではないと思っている、Aさんがいるとします。

Aさんは、仲の良い友人や気の合う仲間であれば、楽しく時を過ごすことができるのだけれども、職場の同僚というだけの間柄なのに、ランチを一緒に食べて、相手に合わせて話をするのがどうも苦手です。ましてや貴重なアフターファイブに同僚と食事に行くなんて、「本当に勘弁して」と思っています。

Aさんが、仕事中のコミュニケーションをそつなくこなしていれば、問題はさほど起こらないでしょう。しかし、人はプラベートなことで共感したり、楽しいひと時を過ごすことで結束が高まっていくというのも事実です。

Aさんはつきあいを避けているうちに、いつのまにか自分はどのグループにも属していない、やや孤立した存在になっていることに気がつきます。

こういった時に「仕事なんだから、仕事に徹することが重要。仕事とプラベートは分けるべき。」という態度をとりつづけていると、少しずつ良くない方向へと進んでしまいます。

最初はちょっとした孤立だったのが、やがて同僚とのコミュニケーションが円滑にできなくなり、同僚の置かれている立場がわからなくなり、やがて同僚に関心を持つことさえできなくなっていきます。

こういったことの繰り返しは「人に興味を持てない」「人の気持ちが理解できない」「人を理解するための努力ができない」といった、来世における人生の課題へと発展していってしまいます。

しかし孤立していることに気がついた時に「つきあいもしたほうがいいのかな」と考え、積極的にランチに一緒に行き、アフターファイブの集まりに参加するようになれば、たったこれだけのことで、多くのことが解決できるようになります。

もっとわかりやすいように、テストの点数でたとえてみます。

Aさんの「もともと人づきあいがあまり得意ではない」という状態を40点とします。

ランチも食事会にも参加しないでいると40点が30点になってしまいます。同僚の性格や置かれている立場を知ることができなくなって、20点。やがて同僚そのものに興味関心を持てなくなって10点、というように点数はどんどんと下がっていきます。

10点はさすがに赤点ですので、来世の人生の課題となってしまいます。

一方、同僚とのランチや食事会に参加し、同僚を知る機会を少しずつ増やしていくと40点が50点になり、同僚と会う回数が増えるにつれ、同僚に関心を持てるようになって、60点。そして、同僚のために何らかの行動が取れるようになれると70点、というように点数はどんどんと上がっていきます。

スタートは40点でしたが、70点になった頃には、「人づきあいは苦手」という意識すらなくなっているはずです。

苦手なことがあるのであれば、それを放置していると良くない状態になり、ついには来世の人生の課題へと変化してしまいます。それよりも、まだ余裕のあるうちに苦手なことに取り組んで、気がついた時には、苦手ですらなくなっている、そういうやり方が最も理想的な対処法です。

自分は苦手なことにちゃんと取り組めているのだろうか?
そう思った時は、スピリチュアルカウンセリングで、ご自身の指導霊に尋ねてみてはいかがでしょうか。
詳しくはホームページをご覧ください。

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