スピリットと服装

今日は霊界に住んでいるスピリットたちがどのような服装をしているのかについて書きます。

スピリットたちはもちろん、私たちと同じように服を着ています。ただし、私たちとはいくつか違う点があります。

他界してまもないスピリットは、その人が現世界で着ていたものとほぼ同じものを着ています。たとえば、ジーンズとシャツといったラフな組み合わせが好きだという人は、同じようなものを着ています。またアクセサリーが好きな人は、いかにもその人が好きそうなアクセサリーを身につけています。

当初は生前と同じような格好をしているスピリットですが、生き方を振り返って、自分の至らない点やもっとこうすれば良かったという人生の反省をして、霊的真理を学ぶようになると、少しずつ服装が変わっていきます。たとえば、柄物が好きだった人は、少しずつ柄の少ない服になっていき、カラフルな色使いが好きだった人は少しずつ色数が減っていきます。

人生の反省が終わり、霊界での奉仕活動に専念するようになると、生前の好みは服装に反映されなくなります。ほぼ全てのスピリットが、ベージュやブラウンといったアースカラーの色使いで、装飾性が少ないシンプルな服になります。たとえば女性ですと、刺繍や模様のないシンプルなブラウス、同じくシンプルなスカート、人によってはシンプルなワンピースという感じになります。

やがて、霊界での生き方が隣人愛や魂の浄化を中心にすえるようになると、服装はさらに変化します。生地は漂白がされていない、生成りになります。そして装飾性は全くなくなり、縫製があまりされていない服になります。

さらに浄化が進むと最後は、縫製がまったくされていない、生成りの一枚の布をまるで古代ギリシャ人のように身にまとうようになります。

スピリットが着ている服はそのスピリットの魂の浄化や成長の度合いつまり、霊格と完全に一致しています。

私たちの世界は、お金持ちは仕立てや高級ブランドの服を着ています。お金が潤沢ではない人たちは量販店の服を着ています。そしてなおかつ、各人の好きなものを好きなように着ています。この点が私たちの世界と霊界が異なる点です。

さらに私たちの世界と霊界では異なることがあります。それはどのようにして服を手に入れるかということです。

私たちが服を手に入れる時には、服を売っているお店に行って服を探し、気にいったものがあったら購入します。

それに対して霊界は、服は購入して手に入れるものではありません。自宅のクローゼットにある日突然、何の予告もなく、新しい服が追加されるのです。そして追加された服は、スピリットの属している霊界の様式つまり、色数が少ないとか、アースカラーとか、生成り色といった、各様式に沿ったものになっています。

でも現世界と似た面もあります。というのは、私たちは服を買う時にお金を使います。お金は労働の対価です。霊界で服を支給されるのは、奉仕において顕著な働きがあった時です。つまり現世界も霊界も、役立ちの質や量に応じて、服を手に入れているという点では同じといっていいかもしれません。

さらにユニークなのは、先ほど、服はいつ追加されるのかがわからないと書きましたが、決まったタイミングで追加されることもあります。それは、霊界において大きな儀式やお祝い事がある時です。そういった出来事が予定されている場合は、イベントの少し前になると、儀式用の礼服がいつの間にかクローゼットに追加されています。

霊界って、私たちの世界と似ているようで違っていて、おもしろいですね。

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