念は残る

念は時間とともに少なくなったり、自然に消えてしまったりはしない。特別なことをしない限り、長期間にわたって残るものだということについて書きます。

まずは「念」とは何かについて、説明します。

念とは簡単にいうと、思考エネルギーのことです。何かを考えたり、思ったりする、これが念です。スピリチュアリズムでは「意念」といいますが、あまり一般的な言葉ではありませんので、ここではみなさんにもなじみのある「念」という言葉を使うことにします。

とりわけ、強く思ったり、繰り返し考え続けたりするとそのエネルギー量は大きくなります。そして、念のエネルギーは建物や地面に付着して、そこに長期にわたってとどまります。

たとえば、霊能者が交通事故のあった現場に行って、「ここではこんな事故がありました」と話しているのをテレビで見たことがありませんか?

これは事故現場に残っている被害者の驚きや痛み、恐怖といった念を霊能者が読み取っているのです。よく考えて欲しいのですが、事故現場にスピリットがいて、そのスピリットとコンタクトをとっているなんてあり得ないのです。みなさんだって、「いつか霊能者が来るかもしれないので、ここに数ヶ月待っててください」と言われたって、嫌でしょ?スピリットだって同じです。そして、そんなに暇ではありません。

念に関するエピソードとして、こんなことがありました。
私はイギリスのティンタジェル城に友人の霊能者と一緒に訪れたことがあります。この城はイギリスの伝説的英雄アーサー王が住んでいたといわれています。

この城で瞑想をし、残存している念を友人と一緒に読み取ってみました。すると、ここに住んでいた王はやさしいが、とてもおくびょうで、大陸から軍隊が船で攻めてくるのではないかと不安で、しょっちゅう海を眺めていました。勇ましいアーサー王とは程遠い別の人物でした。この城の王は今から約1500年前に住んでいたと言われていますので、念がとても長く残るということがおわかりいただける思います。

念は悲惨な出来事や伝説的人物だけのものではありません。この世のすべての人たちに存在しています。

残存している念に注意すべき代表格は、マンション、アパートといった賃貸物件や中古住宅です。

前の住人が変死をした事故物件が嫌がられるのは、なんとなく気持ち悪いからだけではありません。事故後に住んだ住人が居心地の悪さを感じたり、いたたまれなくなってすぐに退去してしまうことから「やっぱり事故物件は…」となり、敬遠されるのです。

もちろんこういった好ましくない念は、事故物件だけではありません。アル中、いつも怒っている、悩みがある、気持ちが不安定といった前の住人の念も残っています。

では、建物に残った念に対して打つ手はないのかというと、そうではありません。前の住人の念を消して、クリアな状態にすることができます。ただこの方法には、どのケースにもあてはまる普遍的なものはなく、建物、前の住人が残した念、新しく住む人の組み合わせでアレンジする必要があります。

スピリチュアルカウンセリングで、建物についた念の適正な消去のしたかをお教えすることができます。荷物や家具を入れる前にクリアな状態にしてみませんか。

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