スピリットの会話

ゴーヤ

今日はスピリットがスピリット同士やミディアムと、どのように会話をしているのかについて書きます。

まず最初にお伝えしたいこと、それはスピリットは「声」を使って会話をしていないということです。

なぜ声を使わないのかというと、声は声帯を使って空気を震わせることによってできる現象です。スピリットには肉体がありませんから、声帯もありません。だから、声を出すことができないのです。ちょっと意外だったでしょうか。

しかし、声を使わないのに、音調はあります。
たとえば、低い声、高い声、しわがれごえ、早口、口が重いなどです。音として聞こえてはいないのですが、音調は伝わってきます。このメカニズムについては、わからない部分が多いです。

次に会話における動作について説明します。

声を出さないので、会話をしている間、スピリットは口を動かしません。しかし、ずっと口を閉じて同じ表情をしているのではなく、会話の内容によって、口角をあげてほほえんだり、渋い顔をしたりします。

ところで、声を使わない会話って、どのようにするのでしょうか。
それは「意念」をお互いに交換して会話しているのです。

意念とは簡単にいうと頭の中で考えていること、つまり「感情」と「思考」です。

「感情」とは、うれしい、楽しい、好ましい、悲しい、嫌だ、怒りといったもの。
「思考」は、あれをこうするとか、あの時こうだったというような複雑で、具体性をもった論旨のことです。

現世界に生きる私たちは思考を通常、言語で行っています。このブログの読者のみなさんでしたら、日本語で思考しているはずです。
しかし、スピリットは言語に依存しない方法で、意念の交換を行います。そのため、私は日本語とつたない英語しか話せませんが、他の言語圏で暮らした経験のあるスピリットとも会話ができるのはそのためなのです。ちなみに、ミディアムは言語に依存しない思考を体得する必要があります。

さらに意念での会話の優れている点は、真意を取り間違えることがないという点があります。

たとえば、「ばか」という言葉が声だと、相手をののしっているのか、見下しているのか、親しみを込めているのか、音調を加味しても、今ひとつはっきりしません。
「ばか」という言葉には、ありとあらゆる意味を含んでいる可能性があるからです。みなさんも、メールやメッセージで、本当はそういった意味で書いたのではないのだけれども、相手が字面だけをとらえてしまい、怒らせてしまったという経験もあるのではないでしょうか。
しかし意念で会話をしていると、こういった間違いが発生しないのです。これらは意念による会話の良い点です。

一方、意念による会話にはマイナスの面もあります。たとえば「固有名詞」を伝えにくいということです。

これには回避方法があります。たとえば、地名を教えて欲しい時は、私の場合ですと地図を指差してもらったり、風景を見せてもらったりして対応しています。

さらに難しいのは「人名」です。
スピリット側の能力が長けている場合だと、たとえば指導霊だとなんとかいけるのですが、ミディアムシップで話している普通のスピリットの場合ですと、ほぼお手上げになります。
いくらでも時間をかけて良いのであれば、音声一覧表の一つ一つをさしてもらうことも可能ですが、現実的ではありません。

さらなるマイナス面として、意念による会話の難しさに「お互いが経験したことのある事柄でしか、意思の疎通ができない」という点があります。

たとえば、指導霊が結婚生活において、パートナーとこのようなことを尊重し、こんなことに気をつけた方がよい、という具体的な話をしたくても、ミディアムに結婚した経験がなかったり、パートナーとうまくやっていきたいという思いや葛藤、苦しみを経験していないと伝える方法がないのです。

子育てもそうです。子を思う親の気持ちや子育ての大変さの経験が必要です。

また仕事に関しても、ミディアムに人に雇われた体験や、同僚、上司との苦労やあつれき、それを乗り越える体験がなかったり、逆に人を雇うことの難しさや経営のための決断の孤独さ、資金繰りの難しさを体験していないと伝えようがありません。
つまり、ミディアム側が人生経験の引き出しを持っていないと、スピリットはいいたい一番大切なことを伝えられないのです。

その結果、ミディアムは、お客様に深みのない、表面的で薄ぺらな内容でしか伝えることができなくなってしまいます。スピリットとの対話は、ミディアムの力量に大きく依存しているという点が最大の弱点でしょう。

今日の内容はみなさんにとって、初めて聞くことが多かったのではないでしょうか。
天使が人と会話をする時は、もっと違う方法で行うのですが、これについてはまたの機会に書きたいと思います。

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