今日は西洋絵画を通して、本当の天使とはどういうものかをお伝えします。
まずは上の絵をご覧ください。二人の人物が描かれています。二人のうち、どちらが天使だと思いますか?
おそらく全ての方が「左の人が天使だ」と答えると思います。
そう思った理由は何でしょうか?
それはもちろん、「羽が生えているから」ですね。
天使と現世界の人は別の波長帯域の住人です。そのため、天使は現世界の地形の影響を受けません。つまり、人は地の上に立ちますが、天使には地に相当するものがありません。その結果、宙に浮いたり、地に潜ったりしてしまいます。
もし、天使と人の立っている場所が異なったまま描いてしまうと、まるで「デッサンが狂っている」かのように見てしまうので、画家は天使が宙に浮いている正当な理由として羽をつけました。このことが後世にも強く影響を与え、「天使には羽が生えている」といった誤った認識をもたせてしまったのです。
では次の絵をご覧ください。こちらにも二人の人物が描かれています。どちらが天使だと思いますか?
「二人とも天使」と答えた方がほとんどだと思います。
そう思った理由は何でしょうか?
「頭に光の輪があるから」でしょうね。
この頭に光る輪は「天輪」です。コントだとヘアバンドに棒を刺して、紙でできた輪をつけています。あれのことです。
さて、「天輪」とは何のことでしょうか。
天輪とはオーラのことです。オーラは頭の上だけではなく、全身から出ているのですが、特に頭頂付近は大きく、強く出ています。霊視能力が高い人には全身のオーラが見えますが、霊視能力が低い人が見た場合、頭頂部付近のオーラしか見えなかったとしても不思議はありません。
オーラは天使だけでなく、人、スピリット、あらゆる生物、無機物にも出ています。しかし、天使のオーラはとりわけ強く放たれています。
では最後にこの絵をご覧ください。たくさんの人物が描かれていますね。このうち天使はどれでしょうか?
「空を飛んでいる羽の生えた小さな子供たち」を天使と答えた方が多いかと思いますが、彼らは天使ではありません。「キューピッド」です。天使とキューピッドは別の存在です。詳しくは、以前のブログ「キューピッドは天使ではない」をご覧ください。
さらにいうと、子供の天使というのは存在していません。天使は全て大人です。これについてはまた別の機会にブログで書きたいと思います。
さて、正解は「大人全員」が天使です。
「なにそれ」と思った方もいらっしゃると思いますが、しかし、西洋の人であれば、かなりの人が正解できたと思います。
西洋はキリスト教の戒律が厳しく支配していて、18世紀まで裸の人物、特に女性の裸の絵を描くことを固く禁じられていました。
それにもかかわらず、裸婦の絵をたくさん見たことがあると思います。実は18世紀以前に書かれた裸婦のすべは神か天使、または精霊を表していました。「人とは違うので、教会の戒律に当てはめることは不可能でしょ」という画家たちの論理です。実際に教会はこれらの絵に異議は唱えることはしませんでした。
さて話を元に戻します。
天使を裸で描く理由には、他にもあります。それは「天使には隠し事がない」ということを表しているのです。「私は全てをさらけ出しています。知られて恥ずかしいことは何一つありません」という表現なのです。
では、話をまとめます。
・天使には羽が生えていない
・天使のオーラはとりわけ大きく、強く輝いている
・天使は生き方の全てに後ろめたいことや、隠し事がない
ということです。
天使はどういったものかを少しご理解いただけたでしょうか。そして今後、西洋絵画を見るときにまた違った楽しみを見つけていただけたのであれば幸いです。
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