キューピッドは天使ではない

伊豆の踊り子

キューピッドをご存知でしょうか。
赤ん坊の姿で弓と矢を持っていたり、某マヨネーズメーカーの広告で使われている可愛らしいお人形の元になっているのがキューピッドです。

実はキューピッド、天使ではないといったら、驚くでしょうか。

今日は西洋絵画におけるキューピッドのいくつかの特徴を考察することによって、天使と誤認されてしまう理由とキューピッドとはいったい何者なのかについて書きたいと思います。

まず最初に取り上げる特徴として「羽」に着目したいと思います。

西洋絵画で描かれているキューピッドには必ず羽がはえています。これが最も「キューピッド=天使」だと人々に思わせている理由だと思います。

実は西洋絵画において、羽は必ずしも天使を意味しているのではなく、「人以外の者」であるということを表しています。西洋絵画には添書きをする習慣がありません。そのため、見た目だけで理解してもらう必要があります。人ではないということをわかってもらうため、天使や精霊、スピリットに羽をつけて描いたのです。

次の特徴「裸」
「赤ん坊なんだから裸なのは当然でしょ?」と言ってしまったら身もふたもないのですが、先ほども書きましたように西洋絵画には添え書きがありません。これは教会に通う信者たちの識字率が低く、聖書に書かれている内容をビジュアルで理解してもらう必要があったからです。そのため、絵に描かれているアイテムの1つ1つに意味が含まれています。

西洋絵画において裸の人物像は「純真無垢」を表しています。「私には何も隠しだてがありません。どこを見られても平気ですよ。」ということを表しています。そのため、一糸まとわぬ裸の姿で、邪念が一切ないことを表しているのです。

なぜ「弓と矢を持っているのか」
必ずというわけではありませんが、キューピッドに弓と矢を持たせて描いていることが多くあります。これももちろん、意味のあるアイテムです。

昔のアニメなどですと、娘さんと青年のハートをキューピッドが矢で撃ち抜いて、二人を恋仲にするというシーンがあったと思います。これはまさにその通りで、キューピッドは年頃の二人の恋の仲立ちをする役割を表しているのです。

そして最後に「なぜ赤ん坊なのか」について
大人のキューピッドの絵というのを見たことがないと思います。実は「赤ん坊」であることにも意味があり、キューピッドの正体を表現しているのです。

ではキューピッドの正体とは何なのでしょうか。
それはずばり、「これから生まれようとしているスピリット」なのです。

人はこの世に生まれる時に人生の計画を立てます。そしてその計画が実現するのに最もふさしい人たちを父、母として選びます。そして、親になってくれることをそれぞれが認めてくれたら、スピリットは「幼子の世界」と呼ばれる霊界へと移動していきます。

幼子の世界に移動したスピリットは時間をかけて、姿形もまるで赤ちゃんのようになっていきます。そして自分が生まれるタイミングを待ちます。

しかしここで重要なことがあります。それは、両親がちゃんと出会って、子供を宿してくれることです。

霊界で約束しあったカップル同士の出会いには、指導霊も尽力をしますが、幼子の世界で待っているスピリットも活躍をします。二人がちゃんと出会わなければいけませんし、出会ったとしても恋に落ちなかったら、うまくいきません。そのために、お互いが特別な出会いなんだと感じてもらえるようないろいろな努力をします。

キューピッドの正体は、これから生まれようとしているスピリット。つまり、このブログを読んでいただいているあなたが、幼子の世界にいたときの姿なのです。

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