人はなぜ悩むのか

ムスカリ

今日は「人はなぜ悩むのか」、そして悩みを掘り下げていくと「自分が生まれてきた理由」と向き合うことになる、ということについて書きます。

ここで質問です。あなたに悩みはありますか。
今は悩みがなかったとしても、過去も含めれば、何らかの悩みがあったと思います。

ところで、生まれてからずっと悩みが全くない人って、いるのでしょうか。

検証のため、裕福で恵まれた環境にいる人には悩みがないという仮説をたててみます。

裕福で恵まれた環境といえば、真っ先に思いつくのは王様ですね。世界には王やその家族である王族、日本には天皇陛下と皇族の方がいらっしゃいます。そういった人たちは悩みがないのでしょうか。どうもそのようには見えませんね。

お金がある、地位がある、生活が保障されているということとは関係なく、王も裕福な暮らしをしている人もおそらく悩みがあると思います。

では少し視点を変えてみたいと思います。

また質問です。動物には悩みがあるでしょうか。

しょんぼりしている犬や、おびえている猫、ストレスを抱えているペットを見たことはありますが、悩んでいる動物は見たことがないと思います。

ということは、悩むというのは人間特有のものであり、なおかつ、全員が悩んだ経験があると言えるのではないでしょうか。

では、人はなぜ悩むのでしょうか。

嫌なことや不都合なことがあるから悩むのでしょうか。

嫌なことや不都合なことは結構、頻繁にあります。そのたびに悩んでいるかというと、もちろんそうではありません。
「嫌だなあ、でも仕方がないか」と受け流せるときもあれば、「嫌だなあ、どうしてこうなってしまうのだろう」と落ち込んで、悩んでしまう時もあります。

この差は何なのでしょうか。

私は「人が悩むのは、自分が思い描いている理想と現実がズレてしまった時に悩む」と考えています。

例をあげてみます。

家族みんなと笑顔で、温かく過ごしたいと日頃から思っている人がいたとします。しかし、自分が折れることができず、口論になってしまった。怒っている時は夢中だったけれども、けんかが終わると、またやってしまったと自己嫌悪におちいってしまう。

資格をとって活躍したいと思っている人がいたとします。資格を取るために一生懸命勉強しなければと決めたのに、仕事で疲れたからとか、家事で遅くなったからと、何かと理由をつけて勉強をサボってしまう。そして、ああ自分はなんてダメだと落ち込んでしまう。

よくあることですよね。
今あげた例は、どちらも理想があります。

家族と仲良くしたいと全く思っていない人だったら、どんなに派手なけんかをしても、悩まないと思います。

資格が取れたらいいけど、無理してまではいいやと思っている人は、疲れたら勉強をしませんし、家事がたくさんあるなら、それを優先します。そして、勉強を怠っても落ち込みません。

このように、人は不都合なことが起こるから悩むのではなく、「理想と現実にズレがあるから悩む」のではないでしょうか。

ではこの理想とは何でしょうか。

一人ひとりが持っている理想を突き詰めていくと、最終的には「人生の目標」につながっていると私は考えています。

家族と仲良くしたいと願っている人は、実際は家族との仲が良くありません。さらに、家族に対して素直になれない自分がいます。それは、もともと仲の悪い家族のところに生まれてきたからではなく、自分が持っている性格に課題があり、かつ、強めの性格の人たちと家族になっているからです。

いつの日か、自分の心を穏やかにし、コントロールできるようになって「家族と仲良くしていきたい」という理想を持って生まれてきたからではないでしょうか。

何かに向けて頑張りたいと思っているのに、思うようにいかなくて悩んでいる人は、初心を貫徹できない体験を過去生で何度も繰り返しているのかもしれません。さらには、自分を信じることができなくなっているのかもしれません。

私たちには悩みがあります。そういった悩みをただ悩んで終わりにしてしまうのではなく、深掘りをすれば、一見バラバラに見えている悩みが、その根っこの全てが共通しているのかもしれません。

もしそうであれば、これこそが自分がこの世に生まれてきた理由であり、克服したいと思っている人生の課題なのです。

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