現代において、世界中どこをみても、価値のある降霊会は全く行われていないといっても過言ではないでしょう。
ではどうして、スピリチュアリズムの全盛期にあれほど行われていた降霊会が、現代では行われなくなってしまったのでしょうか。その謎について書きます。
スピリチュアリズムのスタートは、1848年アメリカのハイズビル事件でした。幼い姉妹が霊とのコミュニケーションに成功し、新聞に掲載されたことによって、全米の話題をさらいました。これをきっかけに、数々の霊現象がアメリカ全土で発生し、やがてイギリスやフランスにも飛び火していきました。
ところで、スピリチュアリズムの始まり方がなんだか作為的だとは思いませんか。
霊現象は太古の時代からありました。しかし、人々の話題にのぼり続けるくらいの一大ブームになったということはありません。そう、つまり19世紀から20世紀初頭までに起こった数々の霊現象は「作られたもの」だったのです。
では、ブームの火付け役は誰だったのでしょうか。それはずばり、「霊界」です。
当時は人類全体に憎悪が蓄積していて、歴史上かつてない、世界を巻き込んだ大戦争が起こりそうな気運が漂っていました。
それをいち早く察知した霊界は、地球に住む人々に魂は永遠であること、人は目的をもって生まれてきていること、命は大切であることを伝え、戦争をやめさせようとしたのです。
こういったメッセージを伝えるため、霊界はいくつかの段階を踏みました。
まず1つめ
ラップ音やテーブルが動く、物体浮遊や瞬間移動といったど派手でセンセーショナルな出来事を各地で起こし、人々の関心を集めました。
2つめ
ホームパーティレベルでの降霊会次々と実現させ、参加者の素性を当てたり、これから起こる小さな事を予言するなど、エンターテイメント性を高くし、人々の耳目を集めました。
3つめ
降霊界はやがて高級霊からのメッセージへと移り変わり、当初の目的であった魂の永遠性や生まれてくる目的、命の大切さを伝えました。
しかし、霊界の努力は実を結ぶことなく、人類は世界第一次大戦へと突入し、最終的には世界第二次大戦まで引き起こしてしまいました。
当初の目的である世界戦争を止めることはできませんでしたが、霊界の計画はあくまでも長期的視野によってたてられています。
魂は永遠であること、地球に生まれてくるには理由があること。これはどんなに時代が変わっても変わることのない事実です。
降霊会によって伝えられた霊的真理は書籍として残されました。気になる人はいつでも本から学ぶ事ができます。霊界はいつまでも同じ段階にとどまることはしません。
霊界の計画は現在、4つ目に入っています。それは「実践」です。
霊的心理を知り、魂の浄化を中心にすえた生き方を実行する段階へと移ったのです。
霊界の立場で見ると、霊言を伝える降霊会はもう用済み、過去のものになっています。このようなわけで、現代において価値のある降霊会は行われなくなってしまったのです。
自分が生まれてきた理由を知りたいですか?
スピリチュアルカウンセリングでこの世に生まれてきた理由を尋ねることができます。
詳しくはホームページをご覧ください。
こちらの記事もよく読まれています
物理霊媒
スピリチュアリズムを「心霊主義」とするのは誤訳かもしれない
スピリチュアルブログをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。