家柄

彼岸花

彼岸花

自分の家柄にこだわる方達がいます。

正確には、家柄にこだわっているというより、家柄にすがっているというのが実態なのですが、今日は先祖よりも自分自身を見てはいかがでしょうか、ということを書きます。

「先祖は武士だった」「うちは名家だ」と、親に何度となく聞かされて育ってきた。しかしそのことが嫌だったというのならともかく、その人自身がその価値観を受け継いでいるのです。そして話の端々に周囲の人々を見下している様が散見され、自分は他とは違うんだという意識も読んでとれます。

武士は昔の数ある職業のひとつにすぎません。
江戸時代の人口で約7%が武士でした。つまり、さほど特殊な職業というわけではなかったのです。それに武士といっても、その職務内容は、政(まつりごと)に直接関わるものから、会計、事務、馬や武具の管理にいたるまで、実に広範囲にわたっていました。つまり、武士イコール偉いとか、尊いというのは虚像でしかありません。

自分の家柄にこだわってい人たちに共通していることがあります。
それは「自身の境遇に満足していない」ということです。

仕事で活躍できていない、パートナーと巡り会えていない、家族としっくりいっていないなど、自分の今の境遇が自分自身で納得できていないのです。そして、自分を慰めるために「ご先祖様は偉かった」という、美談や妄想を作りあげているのです。

しかし、それはやはり違います。
先祖の功績は、努力をした先祖のものです。先祖の栄光は、あなたを賞賛するものではありません。

今の境遇は、自分が行ってきた事実の積み重ねであり、結果です。

それが気に入らないのだったら、今からでも遅くはありません。日々の行動や考え方を変えるのです。体裁や言い訳を全て捨てて、ひたむきに努力すれば、必ず報われます。

先祖の栄華から目を離し、自分自身を正視する。それが大切なのではないでしょうか。

「自分がうまくいかないのは、先祖の因果のせい?」
そう思っているのでしたら、スピリチュアルカウンセリング で、先祖が影響しているのかを尋ねてみてはいかがでしょうか。目を開くことができるかもしれませんよ。

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