お金が持つ力

雨のしずくとくもの巣

みなさんは、お金の本質をご存知でしょうか?
案外、あらたまって、深く考えたことはないのではないでしょうか。

お金とは本来、「誰かの役に立ったり、誰かに喜んでもらったことの代償としてもらう、等価交換」なのです。

しかし実際は、必ずそうとも言えません。

たとえばAさんとBさんという人がいたとします。二人は別の会社で働いています。AさんはBさんよりも、給料を多くもらっています。
ということは、AさんはBさんよりも多くの人の役に立ったり、たくさんの人に喜びを与えているのでしょうか。
そうとは限りませんよね。
働く会社の規模が違っていたり、経営状況が違ったり、多くの要因があって、収入差が生まれます。AさんとBさんを収入だけで、人への貢献度を比較することはできません。

また、最近話題の転売屋といわれている人たちがいます。
品薄の商品をそれが欲しい人たちに提供しているのですから、役に立ってはいますが、店頭で購入した価格の何倍も上乗せして売ったとしたら、役立ちに見合った利益と言えるのでしょうか。ちょっと違いますよね。

さらに極端なことを言うと、人に喜ばれなくても、人の役に立たなくても、お金を得ることはできます。
詐欺が代表的な例でしょう。人の役に立つどころか、人を悲しませても大金を得ることができます。

お金はどうやって得られるのかという原理原則が、必ずしも機能しないことが、私たちにお金の本当の姿を分かりにくくしています。

さらにお金には、人の理性を失わせる力があります。

たとえば手持ちの現金や預金残高が少なくなったとします。
不安になって、どうにしかなくてはという、焦燥感にかられてきます。

でも、残高が少ないというのは、具体的にはいくらからなんでしょうか。金額がいくらを下回ったら、少ないと感じるのでしょうか。結構、曖昧ですよね。

そもそも残高が少ないとなぜ、不安なのでしょうか。
近い将来において、病気やケガが発生することが約束されているのでしょうか。それとも、急な物入りが発生するのでしょうか。これも何だか判然としません。

さらに、お金は人に根拠のない安心感と不安も与えます。

お金をたくさん持っている人は、自分を偉い、優れていると思いがちです。そして何も憂うことはない、万事がすべてうまくいくと思ってしまいます。
逆にお金にいつも苦労している人は、自信を失いがちで、自分はあまり価値がないものとさえ思ってしまいます。

お金は人に焦りも与えます。

「お金を稼がなくちゃ」「稼ぎが少ないと大変だぞ」と自分をけしかけ、働くことに夢中になってしまいます。
懸命に働いているにもかかわらず、さらに、老後のために蓄えをしなくちゃ、子供の学費のために今から貯めておかなくちゃと、満たされることのない枯渇感で、自らを追い立てまくってしまいます。

そして、お金儲けは楽しいです。

ビジネスがヒットしたり、株やFXで、上昇銘柄を買えたときには、自分は天才なんじゃないかと思います。そして、大切な何かが犠牲になっていることを忘れて、夢中になってしまいます。

お金をお金としてとらえているうちは、その本質になかなか気がつくことができません。

なんのために働くのか、その理由をちゃんと理解することが大切です。
お金のために働いているのだとしたら、それは人生の浪費でしかありません。

「お金の苦労から抜け出したい」
もしそう思ってらっしゃるのでしたら、スピリチュアルカウンセリングで、何が原因なのか、活路はあるのかを指導霊に尋ねてみてはいかがでしょうか。
詳しくはホームページをご覧ください。

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